ライティング実習2A 12組

2024年度 前期 木03 13:30-15:00 瀬田3-B104

1-12 表とグラフ

本章で用いる実習用ファイル

グラフ(xlsx形式)

表データより作成された下のグラフの問題点を指摘し、修正せよ。

修正後のグラフから読み取れることを端的に記述せよ。

昼食の取り方の違い(xlsx形式)

表1 昼食の取り方の違い
学食弁当
女性0.380.62
男性0.690.31
  • 端的に見づらい
図1 性別による昼食のとりかたの違い

女性よりも男性の方が学食利用率が高い(この主張をしても良いか否かは独立性の検定の結果による)

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クラス構成(xlsx形式)

表2 クラス構成
クラス人数
1年生56
2年生46
3年生48
4年生46
留学生16
聴講生5
短期留学生8
  • 細部が見づらい(概要を見せるだけならOK)
図2 クラス構成人数

1年生が最も多く、2,3,4年生がそれに次ぐ。聴講生は最も少ない。

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入学後の生徒の学力の変化(xlsx形式)

表3 入学後の生徒の学力の変化
(100点満点の実力テストによる)
時期平均点
入学時67.5
1ヶ月後67.6
2ヶ月後67.9
3ヶ月後68.1
4ヶ月後68.4
  • 全体に対する増加率がわずかなのに大きく増加しているように見せている
    • 「量」を表す棒グラフでは最小値は0を基本にせよ
    • 「変化」を示したいのなら折れ線グラフにする
    ※変化がある(「学力が伸びている」)と主張できるか否かはこのデータだけでは確定しない。集計前の元データを用いた「検定」(反復測定分散分析)が必要である。
図3-1 入学後の生徒の学力の変化
(100点満点の実力テストによる)

量を比較したいとき:この場合は「月ごとの差はほとんど見られない」と主張していることになるだろう

図3-2 入学後の生徒の学力の変化
(100点満点の実力テストによる)

変化を表したいとき:この場合は「程度はともかく、学力は伸びている」と主張していることになるだろう(この主張をしても良いか否かは反復測定分散分析の結果による)

図3-3 入学後の生徒の学力の変化
(100点満点の実力テストによる)

変化を表したいとき:この場合は「変化はほとんど見られない」と主張していることになるだろう

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和服調べ

以下の文章中にある表を修正せよ。

本節では2006年9月K県H市における成人女性を対象とした調査データを用いる。1年に和服を何回着るかを、「0.全く着ない」「1~4回程度着る」「5回以上着る」の3つに分けて回答を得た。この結果を年代ごとにまとめたものが表1である。

表1 和服調べ
01~45~
20代32621
30代19292
40代14315
50代4397
60代23117
表1 一年に和服を着る回数と世代
01~45~
20代32621
30代19292
40代14315
50代4397
60代23117
※2006年9月K県H市における女性を対象とした調査による

表1より20代女性が和服を着る回数が他の年代より多いことが分かる。和服文化は徐々に廃れていると考えられており、その傾向は今の30代の世代までは妥当していた。しかし20代にはこうした傾向とは全く反する結果が見られるのである。

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