1-12 表とグラフ
- 本章で用いる実習用ファイル
グラフ(
形式)
表データより作成された下のグラフの問題点を指摘し、修正せよ。
修正後のグラフから読み取れることを端的に記述せよ。
昼食の取り方の違い(
形式)
学食 | 弁当 | |
---|---|---|
女性 | 0.38 | 0.62 |
男性 | 0.69 | 0.31 |
![](/weblesson/writing/img/chart01-before.png)
- 端的に見づらい
![](/weblesson/writing/img/chart01-after.png)
女性よりも男性の方が学食利用率が高い(この主張をしても良いか否かは独立性の検定の結果による)
クラス構成(
形式)
クラス | 人数 |
---|---|
1年生 | 56 |
2年生 | 46 |
3年生 | 48 |
4年生 | 46 |
留学生 | 16 |
聴講生 | 5 |
短期留学生 | 8 |
![](/weblesson/writing/img/chart02-before.png)
- 細部が見づらい(概要を見せるだけならOK)
![](/weblesson/writing/img/chart02-after.png)
1年生が最も多く、2,3,4年生がそれに次ぐ。聴講生は最も少ない。
入学後の生徒の学力の変化(
形式)
時期 | 平均点 |
---|---|
入学時 | 67.5 |
1ヶ月後 | 67.6 |
2ヶ月後 | 67.9 |
3ヶ月後 | 68.1 |
4ヶ月後 | 68.4 |
![](/weblesson/writing/img/chart03-before.png)
- 全体に対する増加率がわずかなのに大きく増加しているように見せている
- 「量」を表す棒グラフでは最小値は0を基本にせよ
- 「変化」を示したいのなら折れ線グラフにする
![](/weblesson/writing/img/chart03-after1.png)
(100点満点の実力テストによる)
量を比較したいとき:この場合は「月ごとの差はほとんど見られない」と主張していることになるだろう
![](/weblesson/writing/img/chart03-after2.png)
(100点満点の実力テストによる)
変化を表したいとき:この場合は「程度はともかく、学力は伸びている」と主張していることになるだろう(この主張をしても良いか否かは反復測定分散分析の結果による)
![](/weblesson/writing/img/chart03-after3.png)
(100点満点の実力テストによる)
変化を表したいとき:この場合は「変化はほとんど見られない」と主張していることになるだろう
表
和服調べ(
形式)
以下の文章中にある表を修正せよ。
本節では2006年9月K県H市における成人女性を対象とした調査データを用いる。1年に和服を何回着るかを、「0.全く着ない」「1~4回程度着る」「5回以上着る」の3つに分けて回答を得た。この結果を年代ごとにまとめたものが表1である。
0 | 1~4 | 5~ | |
---|---|---|---|
20代 | 3 | 26 | 21 |
30代 | 19 | 29 | 2 |
40代 | 14 | 31 | 5 |
50代 | 4 | 39 | 7 |
60代 | 2 | 31 | 17 |
0 | 1~4 | 5~ | |
---|---|---|---|
20代 | 3 | 26 | 21 |
30代 | 19 | 29 | 2 |
40代 | 14 | 31 | 5 |
50代 | 4 | 39 | 7 |
60代 | 2 | 31 | 17 |
※2006年9月K県H市における女性を対象とした調査による |
表1より20代女性が和服を着る回数が他の年代より多いことが分かる。和服文化は徐々に廃れていると考えられており、その傾向は今の30代の世代までは妥当していた。しかし20代にはこうした傾向とは全く反する結果が見られるのである。