表の作成
- 本章で用いる実習用ファイル
Excelはある意味最初から表はあるので、正確には表の調整と言うべきであろう。
セルの幅と高さの調整
- 列・行幅の変更
-
A B C D E F 1 名前 身長 血液型 リーダー 2 1 山岸理子 155 B TRUE 3 2 小片リサ 159 A FALSE 4 3 新沼希空 160.2 O FALSE 5 4 谷本安美 158 B FALSE 6 5 岸本ゆめの 163 B FALSE 7 6 浅倉樹々 153 AB FALSE 8 - 列幅
-
- マウスポインタを列幅を変えたい列番号の右境界上に持っていき、の形になったところでドラッグして幅を決める
- ドラッグではなく、ダブルクリックすると列幅が自動調整される
- 列幅を変えたい列番号上、マウスポインタがのときに右クリック 半角文字数分の列幅になる
- 行高
-
- マウスポインタを行高を変えたい行番号の下境界上に持っていき、の形になったところでドラッグして高さを決める
- ドラッグではなく、ダブルクリックすると行高が自動調整される
- 行高を変えたい行番号上、マウスポインタがのときに右クリック 文字の大きさ(pt)分の高さになる
- 列幅・行高を揃える
-
A B C D E F 1 名前 身長 血液型 リーダー 2 1 山岸理子 155 B TRUE 3 2 小片リサ 159 A FALSE 4 3 新沼希空 160.2 O FALSE 5 4 谷本安美 158 B FALSE 6 5 岸本ゆめの 163 B FALSE 7 6 浅倉樹々 153 AB FALSE 8 - 揃えたい列・行番号上でマウスポインタがの形になったところでドラッグして複数列・行を選択
- 選択した複数列・行の一つの列幅・行高を決めると全部同じ列幅・行高になる
罫線
罫線を引きたいセルを選択する。
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 名前 | 身長 | 血液型 | リーダー | ||
2 | 1 | 山岸理子 | 155 | B | TRUE | |
3 | 2 | 小片リサ | 159 | A | FALSE | |
4 | 3 | 新沼希空 | 160.2 | O | FALSE | |
5 | 4 | 谷本安美 | 158 | B | FALSE | |
6 | 5 | 岸本ゆめの | 163 | B | FALSE | |
7 | 6 | 浅倉樹々 | 153 | AB | FALSE | |
8 |
今回は「格子」を選択した。
※細かく罫線を引き分けたいときには大枠→細部と設定する(例:表全体「格子」・見出し行「下太罫線」)。
文字・セルの装飾
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 名前 | 身長 | 血液型 | リーダー | ||
2 | 1 | 山岸理子 | 155 | B | TRUE | |
3 | 2 | 小片リサ | 159 | A | FALSE | |
4 | 3 | 新沼希空 | 160.2 | O | FALSE | |
5 | 4 | 谷本安美 | 158 | B | FALSE | |
6 | 5 | 岸本ゆめの | 163 | B | FALSE | |
7 | 6 | 浅倉樹々 | 153 | AB | FALSE | |
8 |
配置
- 横位置と縦位置
-
A B C D E F 1 名前 身長 血液型 リーダー 2 1 山岸理子 155 B TRUE 3 2 小片リサ 159 A FALSE 4 3 新沼希空 160.2 O FALSE 5 4 谷本安美 158 B FALSE 6 5 岸本ゆめの 163 B FALSE 7 6 浅倉樹々 153 AB FALSE 8 Excelは初期状態(デフォルト)ではデータの型によって横位置が決まっている。もちろん指定により変更可能である。
現在「名前」列は全て文字列が入力されているので、左揃えになっている。
- 変更したいセルを選択
- [配置]グループにある文字列の位置ボタンをクリック
A B C D E F 1 名前 身長 血液型 リーダー 2 1 山岸理子 155 B TRUE 3 2 小片リサ 159 A FALSE 4 3 新沼希空 160.2 O FALSE 5 4 谷本安美 158 B FALSE 6 5 岸本ゆめの 163 B FALSE 7 6 浅倉樹々 153 AB FALSE 8 「名前」列を中央揃えにした。
- 文字の制御
-
1つのセル(A1)の中に
つばきファクトリーはハロプロに所属するグループの一つである6人で発足したがのちに3人メンバーを追加し、現在は9人で活動している
という文字を入力する。
A B C D E 1 つばきファクトリーはハロプロに所属するグループの一つで 2 セルから文字があふれ出す。このとき
- セル幅を広げる
- 「折り返して全体を表示する」
- 「縮小して全体を表示する」
という対処ができる。今回は文字の量が多いので「折り返して全体を表示する」を行う。
A B C D E 1 つばきファクトリーはハロプロに所属するグループの一つである6人で発足したがのちに3人メンバーを追加し、現在は9人で活動している 2 →「縮小して全体を表示する」も試してみよう。
- セル内の改行
-
セル内で文字列を改行したい(「である[改行]6人…」)。ただEnterキーを押すだけだとアクティブセルが下に移動するだけだ。
Altキー + Enterキーで改行できる。
A B C D E 1 つばきファクトリーはハロプロに所属するグループの一つである
6人で発足したがのちに3人メンバーを追加し、現在は9人で活動している2
行と列の追加と削除
- 行の挿入と削除
-
A B C D E 1 グループ リーダー 2 モーニング娘。 譜久村聖 3 アンジュルム 竹内朱莉 4 Juice=Juice 金澤朋子 5 つばきファクトリー 山岸理子 6 BEYOOOOONDS 一岡玲奈 7 「Juice=Juice」と「つばきファクトリー」の間に「こぶしファクトリー」のデータを挿入したい。
- 挿入したい行(5行)の行番号をクリック(行全選択)
- 右クリックする
- 「挿入」を選択する
A B C D E 1 グループ リーダー 2 モーニング娘。 譜久村聖 3 アンジュルム 竹内朱莉 4 Juice=Juice 金澤朋子 5 6 つばきファクトリー 山岸理子 7 BEYOOOOONDS 一岡玲奈 空行が挿入された。
同じ要領で行の削除もできる。
- 列の挿入と削除
-
A B C D E 1 グループ リーダー 2 モーニング娘。 譜久村聖 3 アンジュルム 竹内朱莉 4 Juice=Juice 金澤朋子 5 こぶしファクトリー 広瀬彩海 6 つばきファクトリー 山岸理子 7 BEYOOOOONDS 一岡玲奈 「グループ」と「リーダー」の間に「人数」列を挿入したい。
- 挿入したい列(B列)の行番号をクリック(列全選択)
- 右クリックする
- 「挿入」を選択する
A B C D E 1 グループ リーダー 2 モーニング娘。 譜久村聖 3 アンジュルム 竹内朱莉 4 Juice=Juice 金澤朋子 5 こぶしファクトリー 広瀬彩海 6 つばきファクトリー 山岸理子 7 BEYOOOOONDS 一岡玲奈 空列が挿入された。
同じ要領で列の削除もできる。
セルの結合と解除
A | B | C | D | E | F | G | H | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | メンバー | |||||||
2 | 発足時 | 山岸理子 | 小片リサ | 新沼希空 | 谷本安美 | 岸本ゆめの | 浅倉樹々 | |
3 | 追加 | 小野瑞歩 | 小野田紗栞 | 秋山眞緒 | ||||
4 |
セルB1「メンバー」の支配範囲は[B1:G1]である。そこでセルB1からセルG1までの6つのセルを一つにまとめる。
- まとめたい(結合したい)セルを選択する
- [配置]グループにある「セルを結合して中央揃え」ボタンをクリックする(中央揃えにしたくないなど細かなコントロールをしたければ右の▼をクリックする)
- (▼をクリックしたとき)メニューから選択してセルの結合を行う
A | B | C | D | E | F | G | H | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | メンバー | |||||||
2 | 発足時 | 山岸理子 | 小片リサ | 新沼希空 | 谷本安美 | 岸本ゆめの | 浅倉樹々 | |
3 | 追加 | 小野瑞歩 | 小野田紗栞 | 秋山眞緒 | ||||
4 |
セルの結合を解除したいときは同じボタンをクリックする(▼から「セル結合の解除」ボタンを選んでも良いが、「セルを結合して中央揃え」ボタン1クリックで解除できる)。
「セルの結合」を行うと、そのシートの操作性が著しく低下する。セルの結合は行わない方が良い。逆に他人からセルの結合を行ったファイルを渡された際にはそれを解除できることが重要である。
汎用性のある作表
統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定より、「別紙」(統計表における機械判読可能なデータ作成に関する表記方法.pdf)をダウンロードせよ。
- 1セル1データ
-
修正前 A B C D 1 企業等数 売上金額(費用総額) 2 A 50384 69565 (63883) 3 B 151438 50468 (63883) 4 C 86522 44098 (33210) 5 修正後 A B C D E 1 企業等数 売上金額 費用総額 2 A 50384 69565 63883 3 B 151438 50468 63883 4 C 86522 44098 33210 5 - 数値データは数値属性とし、文字列を含まない
-
修正前 A B C D E 1 単価 前回差分 生産台数 2 A 10030円 130 12 000 3 B 9100円 ▲200 29 000 4 C 8020円 ▲350 37 00 5 修正後 A B C D E 1 単価 前回差分 生産台数 2 A 10030 130 12000 3 B 9100 -200 29000 4 C 8020 -350 37000 5 - セルの結合をしない
-
修正前 A B C 1 市町村 生産本数 2 ちよだく 58406 3 千代田区 4 ちゅうおうく 141183 5 中央区 6 修正後 A B C D 1 市町村 ふりがな 生産本数 2 千代田区 ちよだく 58406 3 中央区 ちゅうおうく 141183 4 - スペース(空白文字)・改行で体裁を整えない
-
修正前 A B C D 1 地域名 出荷
本数在庫本数 2 津 市 429 756 3 四日市市 321 648 4 伊 勢 市 384 438 5 修正後 A B C D 1 地域名 出荷本数 在庫本数 2 津市 429 756 3 四日市市 321 648 4 伊勢市 384 438 5 - 項目名などの省略をしない
-
修正前 A B C D 1 薬剤名 出荷本数 在庫本数 2 鎮静剤A-1 429 756 3 2 321 648 4 3 384 438 5 修正前 A B C D 1 薬剤名 出荷本数 在庫本数 2 鎮静剤A-1 429 756 3 鎮静剤A-2 321 648 4 鎮静剤A-3 384 438 5 - データを分断しない
-
修正前 A B C D 1 都道府県 市町村 人口 2 東京都 千代田区 58406 3 東京都 中央区 141183 … … … … 20 東京都 豊島区 291167 21 22 都道府県 市町村 人口 23 東京都 北区 341076 24 東京都 荒川区 212264 25 修正後 A B C D 1 都道府県 市町村 人口 2 東京都 千代田区 58406 3 東京都 中央区 141183 … … … … 20 東京都 豊島区 291167 21 東京都 北区 341076 22 東京都 荒川区 212264 23 東京都 板橋区 561916 24 東京都 練馬区 721722 25 - 1シートに複数の表を掲載しない
-
修正前 A B C D 1 都道府県 市町村 人口 2 東京都 千代田区 58406 3 東京都 中央区 141183 … … … … 20 東京都 豊島区 291167 21 22 都道府県 市町村 生産本数 23 東京都 千代田区 58406 24 東京都 中央区 141183 25 修正後 A B C D 1 都道府県 市町村 人口 2 東京都 千代田区 58406 3 東京都 中央区 141183 … … … … 20 東京都 豊島区 291167 21 A B C D 1 都道府県 市町村 生産本数 2 東京都 千代田区 58406 3 東京都 中央区 141183 4
課題:店舗別売上表(形式)
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 都道府県 | 売上 | ||
2 | 京都 | 15000 | ||
3 | 滋賀 | 24000 | ||
4 | ||||
5 |
上表を行列の挿入、データ入力、セルの結合を行った上で書式を設定し、下表と同等の表にせよ。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 都道府県 | 店名 | 売上 | |
2 | 京都 | 大宮 | 15000 | |
3 | 深草 | 18000 | ||
4 | 滋賀 | 瀬田 | 24000 | |
5 |
課題:授業予定表(形式)
下表のような表をExcelで作成せよ(おおむね似た雰囲気の表ができれば良い)。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 前期 | インターネットの利用 | ネットを用いたコミュニケーションツールの特性を知り、効果的に使い分けられるようになる。 情報の持つ意味・意義・価値を評価する判断材料を持ち、とりわけインターネット上の情報について適切に扱えるようになる。 インターネットに情報を発信する際の留意点を理解し、適切な情報発信を行えるようになる。 | |
2 | ワープロソフトを用いた文書作成 | 卒業論文やレポートなどの「論文」を適切な書式で書けるようになる。 ビジネス文書の構成要素を知り、適切な書式で作成できるようになる。 情報をロジカルに表現する手法を知る。 | ||
3 | プレゼン資料作成 | 「図示」を用いて情報を視覚的に表現する手法を知る。 プレゼン文書とワープロ文書の特性の違いを理解し、使い分けられるようになる。 | ||
4 | 後期 | 表計算ソフトの利用 | 定型的なデータの入力方法を習得する。 罫線や背景色、その他書式を設定してみやすい表を作成できるようになる。 Excelで用いられるデータ形式とその表示設定を知る数式や関数を用いて集計ができるようになる。 目的に合わせてグラフを作成できるようになる。 表計算ソフトのデータベース機能の概要を知る。 | |
5 | データ分析 | 表計算ソフトを用いてデータ分析の基本的な考え方を学ぶ。 | ||
6 | ソフトウェアの総合的活用 | 状況に合わせてワープロソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを適切に使い分けられるようになる。 | ||
7 |
- 評価ポイント
-
- セルの結合
- セルの高さ(すべて揃える)
- セルの幅(データ量に合わせて適宜)
- フォントの大きさ(破綻なくセルに収まるように調整)
- セルの色(見出しらしく目立たせる。色は自由)
- 文字列の位置(A列「中央揃え」、全行「上下中央揃え」)
- セル内の改行
課題:汎用性のある作表(形式)
「汎用性のある作表」の内容を踏まえて下記表を修正せよ。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 加入期 | メンバー | 加入年月日 | 在籍日数(2021/10/5現在) | |
2 | ①期 | 山岸 理子 | 2015/4/29 | 2,351日 | |
3 | 小片 リサ | 2,070日※1 | |||
4 | 新沼 希空 | 2,351日 | |||
5 | 谷本 安美 | 2,351日 | |||
6 | 浅倉 樹々 | 2,351日 | |||
7 | ② | 小野 瑞歩 小野田紗栞 秋山 眞緒 | 2016/8/13 | 1,879日 | |
8 | ③ | 河西 結心 八木 栞 福田 真琳 豫風 瑠乃 | 2021/7/7 | 90日 | |
9 | |||||
10 | |||||
11 | |||||
12 | ※1 2020年12月28日脱退 | ||||
13 |