ライティング実習2B 12組

2024年度 後期 木03 13:30-15:00 瀬田3-B104

引用総合実習

総合課題(docx形式)

「情報社会学概論」のレポートに掲載されている文献を用いて、以下の文章の修正を指示に従って行え。「ブロック引用」を含む部分と「要約引用」を含む部分を連続した文書として作成し、最後にここで用いられている文献を文献一覧としてまとめよ。

ブロック引用(docx形式)

以下の文章の引用部をブロック引用に修正せよ。

情報化社会に学校教育はいかに対応するべきか。新沼知沙希(2011)は情報化社会のもたらすデジタルデバイドの問題を指摘する。デジタルデバイスを学校教育で扱う際に、もっとも配慮しなければならないのはデジタルデバイドの問題である。デバイスを使いこなせる人と使いこなせない人との間には深刻な格差が生じる。そしてこの格差は実際のところ階級問題なのだ。すなわちデバイスを幼少期より容易に手にし、なじんできた人と、そうした環境にないものとの格差が問題となるのだ。学校教育で後者が疎外感を持たずに済むような施策を考えなければならない。子どもたちが自由にデバイスを持ち込んだり持ち込まなかったりするような状況では、持たざる子どもは必ずや疎外感を抱くことになる。それに対してどう対応するのか、問われているのはそれなのだ。だからといってデバイスを学校から排除するというのは全く現実的ではないばかりか、端的に間違っている。そうして見せかけの「平等」を学校内で実現したところでデジタルデバイドは解消されない。どのみち社会に出ればITの活用は求められるのだ。そうであるならば学校教育でこそITを自在に扱えるスキルを平等に身につけさせることこそがデジタルデバイド解消の唯一の道というものである。新沼はデジタルデバイド解消に対して教育が積極的に介入する必要があると主張する。ただし新沼が主張する介入は機器持ち込みの禁止という方向とは対極のものである。逆に情報機器を積極的に学校教育に導入することこそデジタルデバイドの解消に繋がるというのだ。

同様の指摘はアデラ・タボルスカも行っている。タブルスカは携帯電話は数ある情報通信機器の中でももっともコモディティ化した機器である。それだけに社会の成員全員が所有するものとして対処しなければならない。もはや携帯電話はマニアのおもちゃでもなければ、特定の職業人の道具でもない。社会に普通に生きていくうえでの必需品なのだ。かつての読み書きそろばんは今や読み書きケータイになったといっても過言ではない。その利用方法は学校教育でも最優先に取り扱うべきミッションというべきであると述べ、学校教育におけるデジタルデバイスの積極的活用の必要性を強く主張した。

情報化社会に学校教育はいかに対応するべきか。新沼知沙希(2011)は情報化社会のもたらすデジタルデバイドの問題を指摘する。

デジタルデバイスを学校教育で扱う際に、もっとも配慮しなければならないのはデジタルデバイドの問題である。デバイスを使いこなせる人と使いこなせない人との間には深刻な格差が生じる。そしてこの格差は実際のところ階級問題なのだ。すなわちデバイスを幼少期より容易に手にし、なじんできた人と、そうした環境にないものとの格差が問題となるのだ。学校教育で後者が疎外感を持たずに済むような施策を考えなければならない。子どもたちが自由にデバイスを持ち込んだり持ち込まなかったりするような状況では、持たざる子どもは必ずや疎外感を抱くことになる。それに対してどう対応するのか、問われているのはそれなのだ。

だからといってデバイスを学校から排除するというのは全く現実的ではないばかりか、端的に間違っている。そうして見せかけの「平等」を学校内で実現したところでデジタルデバイドは解消されない。どのみち社会に出ればITの活用は求められるのだ。そうであるならば学校教育でこそITを自在に扱えるスキルを平等に身につけさせることこそがデジタルデバイド解消の唯一の道というものである。(新沼 2011: 33)

新沼はデジタルデバイド解消に対して教育が積極的に介入する必要があると主張する。ただし新沼が主張する介入は機器持ち込みの禁止という方向とは対極のものである。逆に情報機器を積極的に学校教育に導入することこそデジタルデバイドの解消に繋がるというのだ。

同様の指摘はアデラ・タボルスカも行っている。

携帯電話は数ある情報通信機器の中でももっともコモディティ化した機器である。それだけに社会の成員全員が所有するものとして対処しなければならない。もはや携帯電話はマニアのおもちゃでもなければ、特定の職業人の道具でもない。社会に普通に生きていくうえでの必需品なのだ。かつての読み書きそろばんは今や読み書きケータイになったといっても過言ではない。その利用方法は学校教育でも最優先に取り扱うべきミッションというべきである。(Táborská 2009=2017:131)

タボルスカもまた学校教育におけるデジタルデバイスの積極的活用の必要性を強く主張した。

要約引用(docx形式)

以下の文章を適宜要約引用するように修正せよ。

大学生がスマートフォンに依存していることに対する警告は多くの専門家によってなされてきた。浅倉衣梨奈は教員の立場からする問題点を指摘する。学生・生徒のスマートフォンを用いたネットアクセスは教員のコントロールの埒外にあると主張する。どのようなサイトにアクセスし、どのような情報を発信するかは教員からは完全に不可視化されている。すなわち教員の努力でどうにかなるものではないと言うのだ。そして浅倉は企業の採用担当者からも懸念が上がっていると指摘する。採用担当者の目から見ても、近年の学生はスマートフォンに依存することにより、対人関係におけるコミュニケーション能力が低下しているというのだ。安本真莉愛は学生の睡眠時間が減少している原因をスマートフォン依存に求める。スマートフォンを就寝前に使用せずにいられないことはスマートフォン依存状況の表れであり、学生の睡眠、さらに学校生活に悪影響を及ぼしているのだ。

大学生がスマートフォンに依存していることに対する警告は多くの専門家によってなされてきた。浅倉衣梨奈は教員の立場からする問題点を指摘する。学生・生徒のスマートフォンを用いたネットアクセスは教員のコントロールの埒外にある(浅倉 2016a: 25)と主張する。どのようなサイトにアクセスし、どのような情報を発信するかは教員からは完全に不可視化されている(浅倉 2016a: 25)。すなわち教員の努力でどうにかなるものではな(浅倉 2016a: 26)いと言うのだ。そして浅倉は企業の採用担当者からも懸念が上がっていると指摘する。採用担当者の目から見ても、近年の学生はスマートフォンに依存することにより、対人関係におけるコミュニケーション能力が低下している(浅倉 2016b: 121)というのだ。安本真莉愛は学生の睡眠時間が減少している原因をスマートフォン依存に求める。スマートフォンを就寝前に使用せずにいられないことはまさにこの依存状況の表れであり、学生の睡眠、さらに学校生活に悪影響を及ぼしている(安本 2015:15)のだ。

  • Táborská, Adéla, 2009, Mladí lidé používají informační zařízení,praɦa:Univerzita Karlova v Praze.(生田樹々訳, 2017, 若年層の情報機器活用術 朝椿大学出版会.)
  • 浅倉衣梨奈, 2016a, 大学生にスマートフォンを持たせてはいけない情報社会学103(2), 24-32.
  • 浅倉衣梨奈, 2016b, 大学生のスマートフォン依存の弊害高橋彩花・新垣朱莉編講座情報社会学3 大学と企業 白金大学出版会.
  • 新沼知沙希, 2011,大学生の貧困問題を考える革命思想503(1), 44-61.
  • 安本真莉愛, 2015, 大学生の睡眠生き生き健康生活11(1), 10-32.