段落設定
以下の説明では、サンプルとしてUTF-8ファイルをWordで読み込んだファイルを使用する。
文字列の配置
インデント
文書全体の中で、一部分を意味上・表示上切り分けたい時に「インデント」を用いることがある。インデントとは特定の段落を文書本来の開始位置・終了位置からずらす文字組みのことである。
「たとえば、…変わります。」までの2段落分を切り分けたいとする。
- 切り分けたい部分を選択する。
- [段落]ダイアログボックスを出す。
- ずらしたい文字数の数値を入力する。開始位置からずらしたい時は(左)、終了位置をずらしたい時は(右)で設定する。
字下げ・ぶら下げ
段落の最初の1行目だけ開始位置をずらすときには「字下げ」「ぶら下げ」を用いる。字下げは最初の1行を右にずらすとき、「ぶら下げ」は2行目以降を右にずらす時に用いる。
- 「字下げ」「ぶら下げ」を設定したい段落にカーソルを置く(またはインデントを設定したい全部の文字を選択する)。
- [段落]ダイアログボックスを出す。
- 「字下げ」か「ぶら下げ」を選択し、ずらしたい文字数を設定する。
- 字下げ
-
Wordでは段落開始時にスペースキーを押すと、空白文字「 」が入力されるのでは無く、「字下げ」「1字」が設定される。
- ぶら下げ
行間
「行間」を変える時、「行グリッド線に合わせる」のチェックを入れるのと入れないのとでは動きが変わる。
「行グリッドに合わせる」をオフにすると行間を変えた段落があるページとないページとで行の高さが不揃いになる。
本来行間なんてちょろちょろ弄るものではない。文書全体で定めた行間を使い続けるのが普通。
行グリッド
そもそも「行グリッド」ってなんやねん。
文書(ページ)全体で設定した用紙サイズ、余白、行数、フォント(サイズ)によって行の高さは決まる。そこで確定された行の高さが「行グリッド」である。この既定の行の高さ(行グリッド)に従うとページをまたいで安定した書式となり読みやすくなる(とMicroSoftは考える)。「行グリッド」は読みづらい書式が設定されないようにする、書式設定に対する制約(=縛り)である。便箋などの横罫線と理解すれば良いだろう。
この行グリッドを無視して書式を設定すると行間がばらつき、読みづらくなる。しかし行グリッドに従うと自由な書式が設定できなくなる。トレードオフの関係にある。
フォントサイズ・行間をちょろちょろ弄らない限り、設定を変える必要はない(「行グリッドに合わせる」のチェックは入れたままにしておく)。ちょろちょろ弄るのなら、「行グリッド線に合わせる」のチェックは外した方が設定の自由度は上がる。ただし美しくない。
課題0:例題(形式)
本ページで一連の作業を行ったWordファイルを「段落設定.docx」というファイル名で保存せよ。