Syllabus
講義概要/Course outline
近年、社会の様々な情報インフラとしてインターネット技術が用いられるようになっている。現代社会における情報の流通、コミュニケーションのあり方などへの理解を深める上でインターネットに関する技術的な理解を深めることは必須である。将来企業その他で仕事をしていく際にも、情報戦略の基盤としてのインターネットの基本的な仕組みを理解していることには大きな意義がある。
本実習ではインターネット技術のうち、ユーザにとっての「窓口」として幅広い役割を担っているWebシステムに関する理解を深めることを目的とする。Webシステムがいかなる技術の組み合わせで作られているかを理解し、サイトを利用するユーザ側とサイト開設者とのコミュニケーションのあり方について知見を深めていく。
Webシステム構築技術として本実習が扱う内容は以下の通り。
- HTML(本実習はHTML5に準拠)
- スタイルシート(CSS)を用いたサイトデザイン
- サーバサイドウェブプログラム(使用言語は「PHP」)
本実習はウェブページ作成に関して全くの未経験者を対象とする。HTMLの基本的なタグの学習から始める。
プログラミング言語も扱うが、難しくはない。トライしてみて、自身の向き不向きを把握していくことは卒業後の進路選択を考える上でも重要である。仮に「自分には向かない」ということを知ることも有意義なことである。学生の間に経験しておくことを強くお勧めする。
到達目標/Attainment objectives
Webシステムの基本構造を理解する
- HTMLの構造を理解し、基本的なタグを書けるようになる
- CSS(スタイルシート)を用いた統一的なサイトデザインの方法を理解する
- ユーザが入力したデータをサーバ側で処理して表示画面に戻す流れを理解する
- プログラミングを経験し、簡単なシステムを構築する
開発環境・ツール類
講義内容
ウェブサイトの基本構成とHTML5の基本1(4/9)
ウェブサイトの基本構成とHTML5の基本2(4/16)
リスト(4/23)
- リスト
-
- 順番のないリスト
- 順番のあるリスト
- 定義リスト
- 課題
- リスト課題
表(4/30)
- 表
-
- 表
- セルの結合
- 課題
- 表課題
他リソースとの連携(5/7)
- リンク
-
- 外部ファイルへのリンク
- 絶対参照
- 相対参照
- 内部リンク(id属性)
- 外部ファイルへのリンク
- 課題
- リンク課題
- 画像
-
- 画像の貼り付け
- 図示領域
-
- 図示領域の確保
- 課題
- 画像・図示領域課題
スタイルシート(CSS)による表示の統御1(5/14)
- 指定方法
- ボックス
- 課題
- CSS設定1
スタイルシート(CSS)による表示の統御2(5/28)
- 諸要素への装飾
- 表示
- レイアウト・配置
- 課題
- CSS設定2
応用事例研究(6/4)
- 実践的な手法
- サイトデザインを考える
- 課題
- CSS設定3
サーバサイドプログラミング入門・入力データの受け取りと処理(6/11)
- PHPの基本
- 課題
- php_lesson0102
- フォームタグによる入力画面設計
- 課題
- フォーム
- 入力データの受け取りと処理
- 課題
条件分岐(6/18)
- 条件式
- 課題
ループ(6/25)
- ループ
- 課題
配列(7/2)
- 配列
- 課題
簡単なアルゴリズム(7/9)
- 合計・個数・平均
- 最大・最小
- 四捨五入
- 課題
ユーザ定義関数(7/16)
- ユーザ定義関数
- 課題
ファイル操作(7/23)
まとめ
- ウェブページ作成
-
- HTML
- CSS
- プログラミング
-
- 言語の選択
- 環境構築