ライティング実習2B 13組

2019年度 後期 木03 13:30-15:00 瀬田3-B106

学術論文を書くための技能を身につける

講義概要/Course outline

後期のこの授業では、前期に培った基本的なレポート作成技能にくわえ、本格的な学術レポート・論文を書くために必要な技能を身につけます。授業への参加には、毎回の授業課題をきちんとこなすことが前提となる。

到達目標/Attainment objectives

学生が学術レポート・論文を書くための技能を身につける

配布物・参考資料など

実習内容

順次公開

学術論文と研究方法(09/26)

実証研究と理論研究(p.116-, p.124-)
  1. 学術的文章とは(再掲)
  2. 実証研究と理論研究:01 学術論文とは何か(p.116)
  3. 実証研究と理論研究:02 文献研究と実証研究の性質と選択、論文の構成(p.124)
  4. 実証研究と理論研究:○○製薬の新作シャンプーは非常に売れているが、広告に何か秘密があるかどうか
  5. 実証研究と理論研究:○○自動車には環境に配慮したイメージがある。一体なぜなのかを△△自動車と比較することで調べたい
  6. 実証研究と理論研究:○○製薬の新作シャンプーについて、若い女性たちはどう思っているのか
  7. 実証研究と理論研究:日本人が持つ、中国人のイメージを知りたい
  8. 実証研究と理論研究:日本の漫画に中国人がどんな役割で登場してくるのか知りたい
  9. 実証研究と理論研究:まとめ
  10. 実証研究と理論研究:○○製薬の新作シャンプーは非常に売れているが、広告に何か秘密があるかどうか
  11. 実証研究と理論研究:○○自動車には環境に配慮したイメージがある。一体なぜなのかを△△自動車と比較することで調べたい
  12. 実証研究と理論研究:○○製薬の新作シャンプーについて、若い女性たちはどう思っているのか
  13. 実証研究と理論研究:日本人が持つ、中国人のイメージを知りたい
  14. 実証研究と理論研究:日本の漫画に中国人がどんな役割で登場してくるのか知りたい

「マップ」を作る(p.26)(10/03)

課題抽出
課題
  1. マップを作る:課題:ブレーンストーミング(pptx形式)
  2. マップを作る: 課題:ロジックツリー(pptx形式)
  3. マップを作る:課題:ポートフォリオ分析(pptx形式)
  4. マップを作る:課題:観光地としての大津市(pptx形式)
  5. マップを作る: 研究課題:情報社会学概論レポート(pptx形式)

研究方法の選択(10/10)

研究方法の選択(p.128-)

「研究の問い」を立てる(10/17)

研究の問い(p.132-, p.136-)

題名をつける(10/24)

論文の題名
  1. 論文の題名(p.242)
  2. 主題と副題による題名(p.244)
課題
  1. 論文の題名: 導入問題1:プロポーズの言葉-フォーマルインタビュー
  2. 論文の題名: 導入問題2:プロポーズの言葉-歌詞分析
  3. 論文の題名: 研究課題

論文の構成1(10/31)

論文の全体像(p.127, p.129)
課題

論文の構成2(11/07)

論文の構成
論文書式の設定
Wordでの設定例
  1. 「レイアウト」→「ページ設定」→「文字数と行数」→「文字数」40・「行数」30
  2. 1.の設定をしたあとの「行数」の行送りの数値(pt)を確認
  3. 「ホーム」→「スタイル」→「標準」(スタイルの変更)→「書式」→「段落」→「行間;固定値」・「間隔:2.で確認した数値(pt)」
  4. 「ホーム」→「スタイル」→「見出し1」(スタイルの変更)→
    • フォントサイズ:10.5pt
    • 「書式」→「段落」→「段落前;0」・「段落後:0」

※最終的に印刷する前に40字×30行になっているか、再確認をすること

課題

序論を書く1(11/14)

イントロダクション
  1. 序論の役割(p.148,182)
  2. 序論の構成(p.183)
  3. 先行研究(p.158,186)
    • cf.「一次資料と二次資料」(p.154)
課題

序論を書く2(11/21)

序論執筆

本論のアウトラインを作る1(11/28)

本論
  1. 問いの細分化(p.134,236)
  2. 議論展開(p.142)
課題

本論のアウトラインを作る2(12/05)

アウトラインを考える
  • アウトライン機能(p.144)
課題

本論のアウトラインを作る3(12/12)

課題

「おわりに」(結論)(12/19)

結論
課題
  1. 「おわりに」: 最終課題:論文原稿(結論)(docx形式)

「はじめに」(要旨)と付録の作成・推敲・校正(01/09)

「はじめに」(p.245)-要旨
注と文献その他
下記用語とそれに対応する説明文を元に文末注を作成せよ。
  1. スマートフォン…小型PCの機能を併せ持った高機能携帯電話。
  2. 大学生…大学に通う学生
下記文献メモにある文献を論文で引用しているものとする。参考文献一覧を作成し、論文の末尾に添えよ。
文献メモ
種類書名・論文名著者出版社・掲載雑誌発表年
書籍社会統計学高橋なつみ日本統計出版2015
論文分散分析におけるWelch法使用の意義高橋なつみ統計学研究21(2) p.103-p.1102015
書籍大学生の学力は低下している小片聖 扇動新聞社2001
論文大学生の貧困問題を考える新沼知沙希革命思想503(1) p.44-p.612011
翻訳
原書
若年層の情報機器活用術
Mladí lidé používají informační zařízení
生田樹々訳
Adéla Táborská
朝椿大学出版会
praɦa:Univerzita Karlova v Praze
2004
1997

文献一覧作成例

参考文献
  • 新沼知沙希, 2011,大学生の貧困問題を考える革命思想503(1), 44-61.
  • 小片聖, 2001, 大学生の学力は低下している 扇動新聞社.
  • Táborská, Adéla, 1997, Mladí lidé používají informační zařízení,praɦa:Univerzita Karlova v Praze.(生田樹々訳, 2004, 若年層の情報機器活用術朝椿大学出版会.)
  • 高橋なつみ, 2015a, 分散分析におけるWelch法使用の意義統計学研究21(2):103-110.
  • ―――, 2015b, 社会統計学日本統計出版.
ページ番号
  • 各ページのページ下・中央にページ番号を付せ。

※「」・「参考文献」とも論文の書式に設定すること。

推敲・校正(p.110)
推敲・校正チェックリスト
論文としての価値(後期)
  1. 論文の主張(「規定文」)と論文タイトルに整合性があるか。
  2. 論文の主張(「規定文」)が「はじめに」「序章」「本論」「おわりに」と一貫して用いられているか。
  3. 「研究方法」とそこから得られるデータが本論での論証に用いられているか。
  4. 本論の論旨展開で論文の主張(「規定文」)が導き出せているか。
文章適格性(前期)
  1. (専門)用語が適切に用いられているか、俗語(スマホ)を不用意に用いていないか。
  2. その他語句が適切に用いられているか。
  3. 一文一義を踏まえて、全文の再チェックを行え。
  4. パラグラフライティングを踏まえ、「序論」と「おわりに」、各章において少なくとも一つの段落は「パラグラフ」になっているか、確認せよ。
提出
  • 論文最終稿(pdf形式)-再提出不可 締切:授業最終日(01/16) 3講開始時

評価(01/16)

論文評価(p.248)
  1. 論文評価チェックポイント(社会学科共通)
  2. 論文評価基準
提出

データを読む(07/05)

データを読む:質的データの集計(p.174)
  1. データを読む:質的データの集計:クロス集計とグラフ(xlsx形式)
  2. データを読む:質的データの集計:クロス集計表独立性の検定(xlsx形式)
  3. データを読む:質的データの集計:新聞の見出し案の評価とデータの解釈・主張(docx形式)

主張・結論を導く(07/05)

社会学における「発見」
  1. 隠れた要因を表に出す
  2. 構造を発見する
課題
  1. 構造を発見する-疑似相関:偏相関係数(xlsx形式)
  2. 構造を発見する-疑似相関:批評
  3. 構造を発見する-疑似相関:練習問題「長い睡眠時間は体に毒?」
  4. 構造を発見する-疑似相関:練習問題「IQが高いほど長生き!」
  5. 構造を発見する-疑似相関:研究課題:論文原稿(本論)(docx形式)

成績評価

評価基準

レポートと平常点より総合的に評価する。

レポート(60%)
研究の問い: で定めた「規定文(仮説)」と「研究方法」に基づく疑似論文
  • 文字数:論文タイトル・本文・注釈・文献一覧含め4000字程度(1行40字で100行程度)
  • 書式設定:A4用紙40字×30行、合計3~4ページ
  • 論文の標準的構成に沿った構成で作成すること
    ※「本論」部分は論証を省いた論旨展開のみで可
  • 提出先:論文最終稿(pdf形式)(再提出不可)
  • 締切:授業最終日(01/16) 3講開始時
平常点(40%)
「研究課題」以外の課題提出状況と内容

文献

テキスト
参考文献