SPSS 平均の差の検定 対応あるサンプル
2つの集団の平均を比較したいときには、各々のサンプルの平均値に差があるといえるかどうかについての検定を行う。
スマートフォン利用時間の変化に関する調査データ(架空データ)を用いる。
ある大学で学生の一日あたりのスマートフォンの利用時間を調査した。学生を無作為で50人抽出し、一週間の平均利用時間を記録する。
調査は同じ学生を対象にある人気ゲームアプリリリース前と後の二回実施し、その結果をまとめた(架空調査)。
このデータから人気ゲームアプリリリースの前後でスマホ利用時間が増えたと言えるか。
分析手順
出力結果
シンタックス
考察例
リリース前の平均利用時間は183.40、リリース後の平均利用時間は197.66であり、リリース後のほうが利用時間が長いという結果が得られた。
リリース前とリリース後に利用時間に差があるといえるかどうか対応あるデータの平均の差の検定(片側)を行ったところ、1%水準で有意差が見られた(t(49)=-8.69, p<.01, r=0.78)。また効果量よりこの差は十分大きいといって良い。
この結果より人気アプリリリースによりスマホ利用時間は増えたと言える。