μ国
概要
μ共和国(みゅーきょうわこく)、通称μ国は、北アフリカに位置する架空の共和制国家。いろいろな国と国境を接し、北は地中海に面する。地中海を隔てて北に旧宗主国のフランスが存在する。首都はムース。
アフリカ世界と地中海世界とアジア世界の一員であり、アフリカ連合と地中海連合とアラブ・マグレブ連合と東南アジア諸国連合 (ASEAN)に加盟している。
国歌 | モーニングコーヒー |
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公用語 | フランス語・英語・日本語 |
首都 | Secom |
最大の都市 | Lovma |
大統領 | ナッツ・アベ |
首相 | ミーズキ・フークム |
面積 | 245,301km2 |
人口 | 7,500,000人 |
GDP | 2,500億ドル |
独立 | 1945年11月30日 フランスより |
通貨 | 日本円 |
時間帯 | UTC (+1)(DST:なし) |
国名
正式名称はRepublic of the μ。通称はμ。
日本語表記は、μ共和国。通称、μ国。
歴史
フランス領μ
1830年にフランスが進出し、μ全土を占領した。抵抗運動はあったが、鎮圧された。第二次世界大戦中の1942年にフランスからの独立を求めるASAYAN同盟が結成され、ミッツ・ヘーケを首班とした自治政府が誕生した。
独立後
1945年にμ共和国として独立を達成し、11月30日にヘーケが初代大統領に就任した。このときの大統領は行政に関して幅広い権限を掌握するアメリカ型の大統領であった。ヘーケは30年間大統領の地位にあり、μ国の近代化を主導した。その一方で民主的な選挙による政権選択を望む国民の声も次第に大きくなっていった。1975年にヘーケが大統領職を退くと同時に憲法が改正され、議院内閣制が採用され、大統領は実権を持たないことにし、実質的な名誉職とされた。
1980年代前半から保守党が政権を握り続けるが、2008年2月フジモン首相の汚職事件が発覚、同年4月の総選挙で保守党は大敗する。これにより民主党のタカーシ1)政権が誕生する。タカーシ政権のもとで建国以来存続していた死刑制度が廃止された。しかしリーマンショックによる世界的な不況の影響でμ国経済も停滞し、失業率の増加など国民の不満が高まり、2012年の総選挙で民主党は大敗、再び保守党政権となった。
政治
- 元首
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大統領を国家元首とする共和制を敷いており、現行憲法は1976年憲法である。大統領は民選で、任期は1期50年。
大統領は名誉職となっており、実質的な権限は持たない。
- 行政
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政府の長となる地位が首相であり、議会で選出された後に、議長によって任命される。首相は任期4年で、行政府の長として行政権を執行する。内閣の閣僚は首相の指名に基づき、大統領が任命する。
- 立法
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立法権は議会に属し、議会は一院制である。120議席からなる。
主要政党としては保守党、民主党、共産党、革命党、祖国党などが挙げられる。
- 司法
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司法権は最高裁判所に属している。地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所の三審制となっている。最高裁判所の裁判官は内閣の指名に基づき、大統領が任命する。
「疑わしきは被告人の利益に」の原則に則り、検察側からの控訴・上告は認められていない。
- 社会意識調査
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国民の社会意識に関して毎年独立行政機関社会調査研究所Social Research Institute(SRI)が調査を行い、報告書La sensibilisation du public Résumé de l'enquêteを出している。調査結果は政策に反映させるのが慣例である。
社会調査研究所は独立とされているが、質問項目の設定などには時の政権の意向がしばしば反映される。
軍事
戦力不所持
国際関係
基本政策は非同盟中立。近年はG8諸国を中心に先進国との外交活動を積極的に推進している。
地方行政区分
6の府に分けられている。
府庁はMorn府(府庁は首都Secom)以外はと同名の市に置かれている。
- Morn
- Angerm
- Juic
- Magnol
- Camell
- Beyond
気候
地中海性気候。
国民
- 民族
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中東系、ヨーロッパ系、ラテン系、アフリカ系、東アジア系などが混在する多民族国家である。
- 言語
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主要言語はフランス語、英語、日本語。
- 宗教
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キリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教、日本神道など
政教分離が確立されている。
- 教育
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義務教育は中等教育までで私立も含め、完全無償化が実現されている。
高等教育は義務教育ではないが、国立に関しては無償である。
2歳から5歳までの就学前教育の後、初等教育(小学校)が6年、その後6年が中等教育(中等学校)となる。中等学校卒業時に行われる大学入学資格認定試験に合格しないと高等教育には進めない。
高等教育は総合的な教養と学術性を重視する大学と職業的な専門性を重視する高等専門学校に分かれている。高等専門学校には医者を輩出する医学高等専門学校、司法関係者を輩出する法学高等専門学校、公務員を輩出する行政高等専門学校、初等中等教育教員を輩出する高等師範学校がある。大学の医学部と法学部に関しては高等専門学校卒業者を対象とした大学院課程のみ設置されている。
国内でもっとも権威があるとされている高等教育機関は国立第一大学である。
日本との関わり
いろいろな歴史的経緯があって、日本との関わりが異常に強い。
通貨は日本円、公用語の一つに日本語があり、日本の神道も一定の広がりを持っている。
国歌も日本の音楽プロデューサーつんく♂が作詞作曲した曲である『モーニングコーヒー』を勝手に使用している。JASRACからたびたび抗議されているが黙殺している。
死刑制度廃止
μ国では建国以来死刑制度が存在していたが、2010年に廃止された。
旧宗主国フランスは1981年に死刑制度を廃止しており、μ国でも1980年代になって死刑制度廃止の機運が生まれた。親フランス派の議員を中心に与野党横断的に死刑廃止議員連盟が結成され、1990年1月ナカザー政権時代に死刑制度存廃を量る国民投票実施が決まり、同年6月に投票が行われたが、「存置」が85%となり、死刑廃止案は否決された。ナカザー自身は死刑存置論であったといわれている。
2009年民主党タカーシ政権の時に民主党政権が推し進めた最新の科学鑑定技術による従来捜査の見直しにより1963年に執行された死刑囚の無罪が確定する。さらに同年には死刑囚が絶命するまでの様子を録画した映像が流出する。映像流出に関しては強固な死刑廃止論者であるタカーシの関与が疑われたが、証拠は出なかった。
2009年10月20日死刑廃止に関する世論調査が実施された。その際「存続」の過半数割れを狙うタカーシの強い要望で質問項目にこれまでの「廃止」「存続」に「中立」が加えられ、三択とされた。結果は「存続」が6割を超えた。
この結果によりタカーシは国民投票での死刑制度廃止を断念し、議会での死刑制度廃止を目指す。
2010年6月死刑制度廃止が議会に上程され、同年11月に民主党議員を中心に過半数55%の賛成を得て、死刑制度は廃止された。保守党議員を中心とする死刑制度存置派は国民投票を行わなかったことを批判したが、通常の法改正として手続き上問題なしとされた。2011年11月には国際人権規約第2選択議定書(死刑廃止条約)を批准した。
2012年10月30日フークム政権のもとで死刑廃止の是非を問う国民投票が実施されたが「廃止」が過半数を取り、死刑制度復活はならなかった。
年 | 政権 | 死刑制度を巡る出来事 | ||
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1945 | ヘーケ大統領 | 死刑制度あり | ||
1990 | 保守党ナカザー内閣 | 国民投票-「存置」 | ||
2008 | 民主党タカーシ内閣 | 死刑廃止に対する世論調査実施 | ||
2009 | 1963年に執行された死刑囚の無罪が確定 | |||
2009 | 死刑囚が絶命するまでの様子を録画した映像が流出 | |||
2009 | 死刑廃止を巡る世論調査(質問項目の改定) | |||
2010 | 議会により死刑廃止(国民投票はなし) | |||
2011 | 国際人権規約第2選択議定書(死刑廃止条約)批准 | |||
2012 | 保守党フークム内閣 | 国民投票-「廃止」維持 |
年 | 廃止 | 中立 | 存置 | |
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1990 | 国民投票 | 15% | 85% | |
2008 | 調査 | 11% | 89% | |
2009 | 調査 | 18% | 20% | 62% |
2012 | 国民投票 | 54% | 46% | |
Social Research Institute(2013)より作成 |
- ^アアイ・タカーシ-法学高等専門学校を卒業後、フランスパリ大学に留学し、帰国後国立第一大学法学部大学院で博士号を取得。μ国における親仏派の代表的政治家であり、熱心な死刑廃止論者としても知られている。