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引用と文献目録

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引用事例

社会学において大学生のICT機器使用の悪影響を最初に取り上げたのは小片聖である。

パーソナルコンピュータの普及が大学生の学力に悪影響をもたらすことは明白である。パーソナルコンピュータを使用した学習と、紙媒体を使用した学習では、紙媒体を用いて学習した方が、内容をよく理解し、記憶することができる。パーソナルコンピュータの「お手軽さ」のために、学習内容が紙媒体に比べて、利用者に記憶しにくく、また理解しにくいのである。苦労せずに身につけようとした知識は結局身につかないのだ。一見非効率的に思えようとも安直な策に飛びつかず、拙速に解を求めず、地道に紙媒体で情報を探すこと、それこそが現代の大学生が行うべき勉強法なのだ。(小片 2001: 253)

こうした小片の「保守的」な主張はICT機器の主流がパソコンから携帯電話、スマートフォンへと移行するにつれ、徐々に大きな声となる。例えば山岸亜佑美は「学生たちはスマートフォンに依存しきってしまい、直接人と語り合ったり、図書館で調べ物をしたり、外国書を手写しにするといった手間をかけた活動をしなくなってしまった。確かに学生生活の効率性は上がった。しかしその質となると甚だ心許ないといわざるを得ない」(山岸 2014: 36)と主張する。

また浅倉衣梨奈は「スマートフォンが普及し、教育現場にまで持ち込まれることは想定の範囲内であったが、その弊害は多大なものであった。スマートフォン容認派は学生・生徒への不断の指導で対処可能なものと考えていた。しかし現実はそうはならなかった。 学生・生徒のスマートフォンを用いたネットアクセスは教員のコントロールの埒外にあるのだ。どのようなサイトにアクセスし、どのような情報を発信するかは教員からは完全に不可視化されている。教員の努力でどうにかなるものではなかったのだ」(浅倉 2016: 29)と教育現場の持つ危機感を説明する。

ここで紹介してきた議論はいずれもミクロな視点からの事例紹介をもとにした議論である。それは確かにスマートフォンの持つ危険性の一側面を明らかにした。しかしその危険性がどの程度の広がりを持つのか、大学生全般にどのように当てはまるのかについてはいまだ不確かなままなのである。これまでの議論の中で欠落しているのはそうした大学生一般の状況を把握するためのマクロな視点からの調査であり、本論文はそれを試みる。

文献リスト
  • 浅倉衣梨奈, 2016, 大学生にスマートフォンを持たせてはいけない情報社会学103(2), 24-32.
  • 小片聖, 2001, 大学生の学力は低下している 扇動新聞社.
  • 山岸亜佑美, 2014, 教養主義の衰退 OHP出版.

論文には引用は必須である。引用した文献は文献一覧としてまとめなければならない。Wordでこの文献管理を行う機能を紹介する。

社会学において大学生のICT機器使用の悪影響を最初に取り上げたのは小片聖である。
パーソナルコンピュータの普及が大学生の学力に悪影響をもたらすことは明白である。パーソナルコンピュータを使用した学習と、紙媒体を使用した学習では、紙媒体を用いて学習した方が、内容をよく理解し、記憶することができる。パーソナルコンピュータの「お手軽さ」のために、学習内容が紙媒体に比べて、利用者に記憶しにくく、また理解しにくいのである。苦労せずに身につけようとした知識は結局身につかないのだ。一見非効率的に思えようとも安直な策に飛びつかず、拙速に解を求めず、地道に紙媒体で情報を探すこと、それこそが現代の大学生が行うべき勉強法なのだ。
こうした小片の「保守的」な主張はICT機器の主流がパソコンから携帯電話、スマートフォンへと移行するにつれ、徐々に大きな声となる。例えば山岸亜佑美は「学生たちはスマートフォンに依存しきってしまい、直接人と語り合ったり、図書館で調べ物をしたり、外国書を手写しにするといった手間をかけた活動をしなくなってしまった。確かに学生生活の効率性は上がった。しかしその質となると甚だ心許ないといわざるを得ない」と主張する。
また浅倉衣梨奈は「スマートフォンが普及し、教育現場にまで持ち込まれることは想定の範囲内であったが、その弊害は多大なものであった。スマートフォン容認派は学生・生徒への不断の指導で対処可能なものと考えていた。しかし現実はそうはならなかった。 学生・生徒のスマートフォンを用いたネットアクセスは教員のコントロールの埒外にあるのだ。どのようなサイトにアクセスし、どのような情報を発信するかは教員からは完全に不可視化されている。教員の努力でどうにかなるものではなかったのだ」と教育現場の持つ危機感を説明する。
ここで紹介してきた議論はいずれもミクロな視点からの事例紹介をもとにした議論である。それは確かにスマートフォンの持つ危険性の一側面を明らかにした。しかしその危険性がどの程度の広がりを持つのか、大学生全般にどのように当てはまるのかについてはいまだ不確かなままなのである。これまでの議論の中で欠落しているのはそうした大学生一般の状況を把握するためのマクロな視点からの調査であり、本論文はそれを試みる。

全文をWordに貼り付け、「段落」書式に設定する(字下げ)。

二段落目がすべて引用部分なので、ここに出典を示す。

  1. 二段落目の最後勉強法なのだ。の終端にカーソルを置く
  2. [参考資料][引用文献と文献目録]グループの[引用文献の挿入]をクリック
  3. [新しい資料文献の追加]をクリック
[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[引用文献の挿入]
[資料文献の作成]ダイアログボックス
[資料文献の作成]ダイアログボックスより「資料文献の種類」から「書籍」を選択
  1. 「資料文献の種類」から適当な文献の種類を選択する。今回は「書籍」である
  2. 以下項目を埋めていく
    • 著者:小片聖
    • タイトル:『大学生の学力は低下している』
    • 年:2001
    • 市町村:(日本の文献の場合、空欄で良い)
    • 発行元:扇動新聞社
  3. 「OK」をクリック
  4. 勉強法なのだ。の次に引用元[小片聖,2001]が挿入される
[小片聖,2001]から出るメニューから「引用文献の編集」を選択
  1. [小片聖,2001]を選択し、右横に出るボタン▼をクリック
  2. 「引用文献の編集」をクリック
[引用文献の編集]ダイアログボックスの[追加][ページ(P)]に「253」と入力
  1. [引用文献の編集]ダイアログボックスの[追加][ページ(P)]に引用ページを入力(今回は大学生の学力は低下している253ページ目に引用部分が記載されていたものとする)
  2. 「OK」をクリック
[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[引用文献の挿入]に登録済みの文献が表示

一度登録した文献は[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[引用文献の挿入]メニューに表示されるので、二度目以降に再度引用した際はここから選択する。

文献目録

出典の詳細は「文献目録」として論文の最後に付す。

  1. 論文の最後、「文献目録」を記載したい場所にカーソルを置く
  2. [参考資料][引用文献と文献目録]グループの[文献目録]をクリック
  3. 「文献目録」のタイトルとして使いたい文字列を選択(今回は「引用文献」)
[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[文献目録]メニュー

文献目録の更新

「引用文献」蘭から出る「引用文献と文献目録の更新」ボタンを選択

「文献目録」作成後、文献を追加したときには「文献目録」蘭を選択し、上に出る「引用文献と文献目録の更新」ボタンをクリックすると、「文献目録」が更新される

文献目録スタイルの変更

[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[スタイル]メニュー

[参考資料][引用文献と文献目録]グループの[スタイル]から代表的な書式を選択できる。スタイルの変更は随時可能である。

課題:例題(docx形式)

残りの引用部にも引用元を付し、文献目録も更新して、作成例:引用と文献目録と同等の文書を作成せよ。