SPSS 平均の差の検定 独立したサンプル
所属メンバーが異なっている2集団の平均の比較を行いたいときには「独立したサンプルのt検定」を行う。
学部別スマートフォン利用時間調査データ(架空データ)を用いる。
ある大学で学生の一日あたりのスマートフォンの利用時間を調査した。
理系学部のほうが利用時間は長いのではないかと予想し、それを調べるため、社会学部と理工学部の学生を各々無作為で50人抽出し、一週間の平均利用時間を記録してもらった。
有効回答は社会学部が45人、理工学部は49人である。その結果をまとめたものが表である(架空調査)。
このデータから社会学部より理工学部のほうがスマホ利用時間が長いと言えるか。
値の再割り当て
SPSSではグループ化変数(名義変数)の文字数が長いとエラーを起こすことがあるので、あらかじめ値の変換を行っておく。
分析手順
出力結果
シンタックス
考察例
社会学部の平均利用時間は171.00、理工学部の平均利用時間は198.96 であった。
社会学部と理工学部に利用時間に差があるといえるかどうかWelchのt検定(両側)を行ったところ、5%水準で有意差が見られた(t(91.97)=-2.03, p<.05, r=0.21)。
この結果より、社会学部より理工学部のほうがスマートフォンの利用時間は長いと言える。