ライティング実習1A 06組

2024年度 前期 木02 11:00-12:30 瀬田2-208

文書構造とスタイル

本章で用いる入力済みテキスト

入力済みの論文に論文の構成(文書構造)に則した書式を整えたい。

表題

大論文

副題

適切な書式設定のために

文責
C000000 安倍愛
章タイトル

はじめに

節タイトル

論文の目的

段落

ビデオを使うと、伝えたい内容を明確に表現できます。[オンライン ビデオ] をクリックすると、追加したいビデオを、それに応じた埋め込みコードの形式で貼り付けできるようになります。キーワードを入力して、文書に最適なビデオをオンラインで検索することもできます。

節タイトル
段落
章タイトル

序論

節タイトル

問題提起

段落

ビデオを使うと、伝えたい内容を明確に表現できます。[オンライン ビデオ] をクリックすると、追加したいビデオを、それに応じた埋め込みコードの形式で貼り付けできるようになります。キーワードを入力して、文書に最適なビデオをオンラインで検索することもできます。

章タイトルや段落のように一つの文書中に何度も登場する要素について、その都度書式を設定するのはよろしくない。同じ要素に必ず同じ書式を設定するのは難しい(ミスが出るリスクが高まる)。

個別の文字列にその都度書式を設定するのではなく、「章タイトル」や「段落」などの文書構造に対して書式を設定するのが正しい。

アドホックな
書式設定
諸要素
書式
構造的な書式設定
諸要素
文書構造
書式

文書構造

一般的な論文において必要な文書構造の要素は以下である。

  • 表題
  • 副題
  • 文責(発信者情報)
  • 章見出し
  • 節見出し
  • 段落
  • 引用文
  • 文献見出し
  • 文献リスト

一般的には各々の要素を視覚的に識別するために書式を設定する。文書構造書式設定は連携して文書を構成する。

Wordではこの文書構造書式設定を連携させる機能を「スタイル」に割り当てている。またこの文書構造を操作する機能としてアウトライン機能を提供する。

  • ウェブページでは文書構造はHTML、書式設定はCSS(スタイルシート)に分けて管理している。
スタイル機能
文書構造をマークアップし、書式を設定する
アウトライン(Outline)機能
文書構造をマークアップし(見出し限定)、概略を確認し、操作する

文書構造とスタイル(Style)の設定

文書中の役割(章タイトル・節タイトルなど)をデジタル的に記録することを文書構造の「マークアップ」という。文書構造をマークアップするためにWordでは「スタイル」機能を用いる。

新規文書に入力済みの論文のテキストを貼り付る。

[スタイル]ツール
[スタイル]ツール

スタイルの一覧を表示し、必要な文書要素がなければ、「スタイルの作成」をしておく。今回は「段落」要素がないので、これを作成する。

[書式から新しいスタイルを作成]1
[書式から新しいスタイルを作成]の「名前」蘭に「段落」と入力

[書式から新しいスタイルを作成]の「名前」蘭に「段落」と入力し、「変更」。

[書式から新しいスタイルを作成]2
[書式から新しいスタイルを作成]の「書式」ボタンをクリック

[書式から新しいスタイルを作成]の「書式」ボタンをクリックし、下に出てくる「段落」をクリックする。

[段落設定]ダイアログボックスが出てくるので、「インデント」「最初の行」に「字下げ」「1字」の設定をする。

[段落設定]ダイアログボックスの「OK」、[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックスの「OK」を押すと、「スタイル」に「段落」が加わる。

[スタイル]ツール
[スタイル]ツール
スタイルの設定
[スタイル]の設定
  1. 全文選択をして「スタイル」から「段落」スタイルを適用する。
  2. 「章タイトル」に「スタイル」より「見出し1」スタイルを適用する。
  3. 「節タイトル」に「スタイル」より「見出し2」スタイルを適用する。

文書構造のマークアップが完了した。この後、各要素に適した書式を設定する。

  1. 「段落」は字下げ(設定済み)。
  2. 「見出し」に段落番号を設定する。
    1. 「見出し1」の一つの行(例えば「はじめに」)にカーソルを置き、[段落]グループの[アウトライン](Numbering リストライブラリ)より、好みのリスト形式を選択する。
    2. カーソルをそのままにして(「はじめに」の行にカーソルがある状態)、[スタイル]の「見出し1」を右クリックする。
      [スタイル]「見出し1」で右クリックしてメニューを出す
    3. 選択箇所と一致するように見出し1を更新する」を選択する。
    4. 「見出し2」の一つの行(例えば「論文の目的」)にカーソルを置き、[段落]グループの[アウトライン](Numbering リストライブラリ)より、上で選択したのと同じリスト形式を選択する。
    5. 「見出し1」と同じ作業(選択箇所と一致するように見出し2を更新)を行う。
  3. 「段落」「見出し」ほか、さらに書式を設定したい要素があれば、「スタイル」から該当要素を右クリックし、「変更」より適宜書式設定する。

文書構造とアウトライン(Outline)

マークアップされた見出しの階層構造の概略を確認し、操作するために「アウトライン(Outline)」機能が提供されている。

[表示]グループ
[表示]リボン→[表示]グループ→[アウトライン]

[表示]リボンから[表示]グループの[アウトライン]ボタンをクリックする。

[アウトラインツール]グループ
[アウトライン]での表示例

文書の編集画面が「アウトライン」モードになる。

スタイルで設定した「見出し」が反映されている。

[アウトライン]ツール
[アウトラインツール]で設定できる文書構造
左二重矢印レベル1
左矢印一つレベル上げ
右矢印一つレベル下げ
右二重矢印本文

「アウトライン」モードから設定できるのは見出し(レベル1~レベル9)と本文のみである。

章タイトルは見出し「レベル1」、節タイトルは見出し「レベル2」に設定する。レベルの設定は「アウトラインツール」をマウスで操作するか、タブ(Tab)キーを用いる。タブキーを押すと今いるレベルの一つ下位のレベルで見出し設定され、Shift+タブキーを押すと今いるレベルで見出し設定される。またタブキー、Shift+タブキーで既定のレベルの上げ下げができる。

[アウトライン]ツール「レベルの表示」
レベル2まで表示させた例
上矢印上へ移動
下矢印下へ移動
+下位を表示
-下位を非表示

この状態で節単位で文章の順序を入れ替えることができる。節タイトルを移動するだけで節全体(節中の本文)が移動する。移動はドラッグ操作、「切り取り・貼り付け」操作、アウトラインツールのボタン操作で行う。

文書中の見出し部分のみを表示させることもできる。それにより文書全体の概略(アウトライン)を確認することができる。節タイトルまで表示させたければ「レベル2」を選択する。

見出しの設定が終わり、文書構造の確認・修正が終わると「アウトライン表示を閉じる」。これて通常の編集画面に戻り、見出しがマークアップされた状態となる。

ナビゲーション

マークアップされた見出しの階層構造の概略を目次的に使用する機能として「ナビゲーション」機能も提供されている。

[ナビゲーション]
[表示][表示][ナビゲーションウィンドウ] ナビゲーションウィンドウ

課題1:文書構造:例題(docx形式)

本ページで作成されたアウトライン機能を用いた文書ファイルを保存せよ。

課題2:「社会学入門前期レポート」(docx形式)

入力済みテキストファイル「社会学入門前期レポート」を用いて、作成例:「社会学入門前期レポート」と同等の文書を作成せよ。

課題3:3-2練習問題 問題2「議事録」(p.52)(docx形式)

入力済みテキストファイル3-2練習問題 問題2「議事録」(p.52)を用いて、作成例:3-2練習問題 問題2「議事録」(p.52)と同等の文書を作成せよ。