情報処理実習2B(定型データ)

2016年度 前期 木04 15:15-16:45 瀬田2-218

Syllabus

講義概要/Course outline

さまざまな定型・数値データ処理の手法を学ぶ。

ツールとしては表計算ソフトExcelとデータベースソフトAccessを用いるが、ソフトウェア独自の機能にとらわれることなく、情報処理分野全般に通用するデータ処理の構えを学んでいく。

情報処理とは一部専門家が身につけるべき特別な技術ではなく、広く社会生活を送るもの全員が自身に直面する諸課題を発見し、解決していく際の基礎能力である。本実習の目的とするところも細かな操作技術や知識ではなく、基本的な機能を組み合わせて大きな課題・目的に対応させていくシステマティックな思考力を鍛えることである。

具体的内容としては以下の項目を取り扱う。

  • 「配列」
  • 条件分岐
  • 日付、時間計算
  • 度数分布表とクロス集計表
  • ソルバー機能による最適モデル構築シミュレーション
  • 検索関数を用いた表の結合
  • データベースの基本構造理解

到達目標/Attainment objectives

データ処理を表計算ソフトで行う際の基本的な技術を習得する

ビジネスの分野で重視される論理的思考力を鍛える

講義内容

たくさんのデータを楽に入力する~セル参照復習~(4/14)

絶対参照と相対参照
  • セル参照復習
  • 「複合参照」応用
課題

複数のデータをまとめて扱う~「配列」とは~(4/21)

Excelにおける配列
  • 共通部分参照
  • 配列
  • SUMPRODUCT関数
課題

数式の意味を見やすくする~「名前定義」~(4/28)

名前定義
  • セルに名前を付ける
  • 共通部分参照を扱う
  • 配列を扱う
課題

条件分岐を極める~小さなことからこつこつと~(5/12)

条件分岐応用
  • 論理積と論理和
  • IS~関数
  • 条件付き書式
課題

真偽判定表裏~TRUEは1でFALSEは0!?~(5/19)

条件分岐と配列
  • IF関数と配列
  • AND,OR関数と配列
  • 論理型と数値型
  • 集計関数と条件式の組合せ
  • SUMPRODUCT関数
課題

度数分布表とクロス集計表1~配列の応用~(5/26)

配列を駆使して度数分布表とクロス集計表を作成
  • 集計関数と条件式の組合せ
課題

度数分布表とクロス集計表1~配列の応用~(6/2)

配列を駆使して度数分布表とクロス集計表を作成
  • SUMPRODUCT関数

度数分布表とクロス集計表2~ピボットテーブルと条件付き関数~(6/9)

ピボットテーブルを用いて度数分布表とクロス集計表を作成
  • ピボットテーブル機能

度数分布表とクロス集計表2~ピボットテーブルと条件付き関数~(6/16)

条件付き関数を用いて度数分布表とクロス集計表を作成
  • COUNTIFS関数
  • SUMIFS関数
  • AVERAGEIFS関数

日付計算~1900年1月1日がすべての始まり~(6/23)

日付計算
  • シリアル値
  • 書式設定
  • 日付関数
課題

時間計算~1時間は1/24日~(6/30)

時間計算
  • 60進数
  • 書式設定
  • 時間関数
日付時間応用
  • 年齢計算
  • 給与計算
  • 万年カレンダー
課題

膨大なデータを有効活用する検索関数1~INDEX関数とMATCH関数~(7/7)

検索関数
  • index
  • match
課題

膨大なデータを有効活用する検索関数2~応用問題~(7/14)

検索関数を用いた応用問題
  • index,matchの組合せの実践

最適解を求める~ゴールシークとソルバー~(7/21)

シミュレーション
  • ゴールシーク
  • ソルバー
課題

データ分析とビジュアライゼーション~上手くすると社会が見えてくる、かも?(7/28)

グラフ作成と簡単なデータ分析
  • グラフ作成、比率計算
課題

落ち穂拾い~文字列操作をいろいろ~(7/28)

文字列操作
  • ふりがな
  • 文字列関数(FIND,TEXT,LEN,LEFT,RIGHT,MID)
課題